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DHAにはコレステロールを
下げる効果がある?

DHAは悪玉コレステロールであるLDLを下げ、
血液をサラサラにする!!

コレステロールは、あらゆる組織の細胞膜の構成物質であり、コレステロールとリポ蛋白質が結合した複合体の形で、血管内を輸送されます。この複合体には、HDLコレステロール(善玉コレステロール)と、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)があります。HDLコレステロールは、体の中で不要になったコレステロールを回収し、コレステロールを処理する肝臓に運んでいく髙比重リポ蛋白(High Density Lipoprotein)のことで、「善玉コレステロール」と呼ばれています。LDLコレステロールは、逆に、肝臓で合成されたコレステロールを全身に運んでいく低比重リポたんぱく(Low Density Lipoprotein)のことで、「悪玉コレステロール」と呼ばれています。

細胞内に取り込まれなかった余分なコレステロールを血管内に放置し、動脈硬化を引き起こす原因となります。悪玉であるLDLコレステロールが多くなると、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった恐ろしい疾患の発生率が高くなります。魚よりも肉類中心の食生活や、バランスの悪い食生活、運動不足などで、この善玉と悪玉コレステロールのバランスは崩れやすいです。

血液検査でも、LDLコレステロールは非常に重要な健康の指標となり、将来的な生活習慣病予防のために注目されています。標準より高い数値(140ml/dl)以上であれば、生活習慣の改善が必要です。正しい食事療法(動物性脂肪を控えた必須脂肪酸中心の食事)を行ない、適度な運動を行いましょう。女性は、閉経後に数値が上昇しやすいので注意しましょう。DHAは、中性脂肪とともに悪玉のLDLコレステロールを下げることで血液がサラサラになり、心筋梗塞や脳梗塞を予防することができます。

  • LDLコレステロール 基準値:60~139mg/dl (閉経後の女性のLDLコレステロール 基準値:70~159mg/dl)

脂質バランスを維持する効果!!

コレステロールは、体にとって悪いイメージを持っている方も多いのですが、生体にとっては欠かせない成分であることも、知っておいていただきたいと思います。コレステロールは、細胞膜やホルモンの成分となっています。血液中に多すぎるLDLコレステロールは、確かに血管に負担をかけ、生活習慣病の原因になりますが、ある程度の量は必要です。

また、LDLコレステロールとHDLコレステロールのバランスも重要です。LDLコレステロールを下げるとともに、善玉であるHDLコレステロールを上げると血液はさらに健康な状態となります。遺伝や体質ももちろんありますが、一般的に中性脂肪が高いとHDLコレステロールが低下する傾向が多く見られます。DHAの中性脂肪を下げる効果は、HDLコレステロールを上げるということにも期待がもてます。血液中の中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールという3つの脂質バランスを維持するためにDHAは非常に有効な成分です。

profile

ナチュラルクリニック代々木 佐野正行 先生

豊橋市民病院や名古屋大学医学部付属病院 腫瘍外科(第一外科)、国立がん研究センター中央病院 外科などで、3000人以上の消化器系の疾患(主に腫瘍)の患者さんに対して、外科医として治療に携わってきました。 現在は、ナチュラルクリニック代々木で、サプリメントを併用した食生活改善の指導を行っています。

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