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コエンザイムQ10の
摂取量の目安は?

1日の摂取目安量は30mgから300mgと幅広い

コエンザイムQ10の1日の摂取目安量は30~300mgとされています。なぜこんなにばらつきがあるのかというと、
コエンザイムQ10は元々体内に存在する極めて安全性の高い成分であるがゆえ、上限量が定めにくいからなのです。アメリカでは食品として1日300mg以上の商品も多数あるほどです。そしてもう一つ、摂取する人の年齢や健康状態、ストレスの状態、胃腸の状態などによって、必要な量が異なるというのも理由の一つです。健康維持の目的であれば、30mgで十分な量です。スポーツをしている人や高齢の方は少し多めの摂取が推奨され、60~100mg程度だとされます。体調不良や過度な疲労時などに200~300mg摂取するという研究者もいます。自分の年齢、健康状態を踏まえ、適切な量を見極める必要がありそうです。

なお、コエンザイムQ10は必要な量を食事から摂取しようと考えるのは難しい成分です(コエンザイムQ10を含む食品)。なぜなら、私たちが食事から摂取しているコエンザイムQ10の量は、1日で5~10mgと言われているからです。1日100mg必要だと考えると、食事からでは不可能な量になってしまいます。品質の良いサプリメントを見つけ、食事で摂りきれない分を上手に補っていきましょう(コエンザイムQ10の副作用)。

摂取のタイミングも重要

コエンザイムQ10は脂溶性のため、何らかの油分を食べる食後が最も吸収されやすいと考えられます。摂取後、5、6時間をピークにコエンザイムQ10の血中濃度が下がるため、1日に1回まとめて摂取するのではなく、2、3回に分けてこまめに補給するのがより効果的です。例えば60mgの摂取を考えている人であれば、毎食後に20mgずつ摂取すればよいでしょう。

なお、同じく脂溶性で抗酸化作用を持つビタミンEやとの組み合わせがとても相性よしとされています。他にも、ビタミンCやビタミンB群との組み合わせも相乗効果が期待できますが、あまりごちゃごちゃと1つのサプリメントによくばって配合すると、それぞれの成分が不安定になる可能性も示唆されています。まずはコエンザイムQ10を単品で摂取し、その他のビタミン類は食事や別のサプリメントから補う方法をおすすめします。

コエンザイムQ10の効果効能は多岐に渡り、美容から健康維持まで幅広く活用できます。そのため加齢と共にさまざな悩みが増えてきた人にとくに人気の成分なのです。

profile

メディアージュクリニック青山 椎名邦彦院長

出産や高度不妊治療、若年層の月経に関するトラブル、婦人科疾患・ガンの治療と多岐に渡り、長年女性の一生に向き合う中で、健康や外見面の美しさ、内面的な充実、そしてアンチエイジング医療など、トータルな女性医療の重要性を実感。

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