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セラミドの摂取量の目安は?

加齢にともなって減少するもの。
毎日しっかりと摂取することが大切

一日に必要なセラミドの量は、一日当たり600~1200μgと言われています。セラミドが肌に1200μgあると肌のバリア機能が保てるため、乾燥や刺激に負けない肌を維持できるのです。セラミドはストレスや加齢によって減少しやすいものです。化粧水や美容液で補うのも効果的ですが、全身の皮膚のためにサプリメントを日常的に利用することが勧められています。セラミドのサプリメントを利用する場合、一度に多量に摂っても意味がなく、1日に定められた目安量をコツコツと毎日続けて飲んでいくことで徐々に効果が表れてきます。

乾燥肌やアトピー肌によってセラミドが著しく低下している状態の人ほど全身の皮膚の改善や健康のために、体の中からセラミドを摂取していくことが大切です。また、セラミドはまだまだ研究が進んでいる段階であり、経口摂取した場合の肌の保湿が向上する効果はあるとされていますが、その作用やメカニズムについてはよくわかっていないようです。

ナイアシンはセラミド生成を助ける効果がある

セラミドはもともと体内にあるものなので、体内で作る力を高めることができたらと考える人も多いと思います。水溶性のビタミンのひとつであるナイアシンにはセラミドの生成を助ける効果があることが判明しています。ナイアシンはニコチン酸ともよばれB群ビタミンに分類されます。

体内ではニコチン酸アミドとして存在し、酸化還元反応の補酵素として働いています。このナイアシンを摂ることが体内でセラミドを作る力を高めるために有効なのです。ナイアシンは鶏のささみ、レバー、さば、ブリ、まぐろ、カツオなどの動物性食品に多く含まれています。水溶性なので魚類の場合は刺身や焼き魚、肉の場合は油を使った炒め物、煮込む場合はスープまで飲めるような料理がおすすめです。ナイアシンは欠乏症で皮膚炎が挙げられるほど皮膚において重要な働きをしています。セラミドを作り出しバリア機能を高める以外にも、ニキビの改善や、シミや色素沈着を防ぐ効果も期待されています。

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メディアージュクリニック青山 椎名邦彦院長

出産や高度不妊治療、若年層の月経に関するトラブル、婦人科疾患・ガンの治療と多岐に渡り、長年女性の一生に向き合う中で、健康や外見面の美しさ、内面的な充実、そしてアンチエイジング医療など、トータルな女性医療の重要性を実感。

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