名前から探す

アスタキサンチンは
美肌にも効果あり?

アスタキサンチンはメラニン生成を抑制する

美肌、中でもシミを抑制するために美白作用がある成分に人気が集まりますが、アスタキサンチンにもその作用があると考えられていて、多くの基礎化粧品に添加されています。

美肌の大敵といったら紫外線がまず思い浮かぶと思います。紫外線を浴びると直後に肌は赤くはれ上がり(サンバーン)、その後数日で皮膚が黒くなり色素沈着を形成(サンタン)します。色素沈着するのは、皮膚で色素細胞活性化物質が分泌され、細胞内でメラニンが生産されるからです。アスタキサンチンには、この皮膚を老化させるメラニンの生成を抑制する効果があることが明らかになっています(※1)。代表的な美白剤であるビタミンCやアルブチン、コウジ酸と比較しても、アスタキサンチンのメラニン生成抑制効果は高いとされています。

経口摂取によって体内からアスタキサンチンを摂取する事も大切ですが、肌に関してはアスタキサンチンを配合した化粧水を使用する方法もあります。内から、外から合わせてアスタキサンチンを活用することで、より美白・美肌効果が期待できそうです。

一重項酸素の消去でシミのない肌へ

アスタキサンチンには強力な抗酸化作用がある事は繰り返し述べてきましたが、これは肌の上でも言える事です。紫外線を浴びると活性酸素の一種である一重項酸素が大量に発生しますが、これは肌のシミ・シワの発生原因です。多くの女性がシミを消すために様々な努力をしていると思いますが、一重項酸素を極めて強い力で除去・抑制してくれるアスタキサンチンを、化粧水や乳液などの基礎化粧品に配合して活用しない手はありません。このような美容・美肌関連商品の素材として、アスタキサンチンは今後もますます発展していくと考えられています。

(※1)山下栄次:アスタキサンチン含有健康補助食品の美容効果,FOOD Style 21,9,72-75(2005)

 

profile

M'sクリニック南麻布 伊藤まゆ 先生

消化器外科医と美容医療の経験をベースに、外側からだけではなく、サプリメント補充療法、総合ホルモン補充療法、プラセンタ療法などを組み合わせ、またアロマテラピストとしての立場とその他の補完代替医療をバランス良く取り入れた、他に類を見ない独特な視点から、『体の内と外からの抗老化医療』をコンセプトにした診療を行っている。

-->