医療法人千清會 鈴木脳神経外科 理事長/院長 鈴木 千尋先生

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病気の予防はまず心と生活習慣から

医療法人千清曾 鈴木脳神経外科 理事長/院長 鈴木 千尋

経歴

1954年生まれ。埼玉医科大学卒業後、同大学博士課程修了(医学博士)。大学病院や救急病院で20年間ほど脳神経外科医として経験を積んだのち、2001年に鈴木脳神経外科を開設。予防医療に力を入れながら診療を行い、2006年に医療法人千清會開設する。高度医療機器を用いたドックと外来保険診療を行う施設として、2008年にはニューロサイエンスセンターを開設。

インタビュー

最先端医療機器を使った画期的な精密検査によって病的原因を洗い出し、最高レベルの医師複数人の眼によって受診者の状態を判断する。脳神経疾患を長年診療してきたからこそ、予防医療の大切さを実感し、診療に対するこだわりをもっていらっしゃる鈴木先生。常に最高レベルの医療と快適さが提供が出来るよう、機器だけでなく空間演出にもこだわり受診者が安心できる医療施設を目指す。その評価は、口コミで国内だけでなく海外からの受診者もいらっしゃるほどである。

先生が脳神経外科を開院、ニューロサイエンスセンターを
開設された経緯を教えて下さい。

病院で勤務していた頃、毎日が手術でした。その時、一度失われた機能は非常に元に戻りにくいことを実感し、病気を予防し健康を維持するために何かできないかと考えるようになりました。発症した後に手術して治す、という考え方ではなく、まず発症させないという予防重視の診療をしたいと思ったのがきっかけです。でも当時そういう発想自体がなく、手術はせず入院設備も持たない外来だけの予防医療中心脳神経外科として2001年に自分で開院致しました。また、脳の些細な異変に気付くには診察する目である医療機器の担う役割は大きいです。そこで、最高水準の機器で可能な検査は全て出来る施設として、2008年ニューロサイエンスセンターを設立しました。

脳ドック・総合ドックの重要性に
ついて教えて下さい。

このセンターでは予防医療として、医療ドックや全身ドックを健康保険診療より力を入れたいと考えておりました。損傷が起こったら回復が非常に難しいので、予防が絶対大事です。しかし、病気はある程度進行しないと自覚症状が現れません。ドックは詳しい検査を多項目行うので、病気の早期発見に繋がります。早期に病気の種を見つけて、治療を始めれば治癒も可能です。

病気を予防するために、自分の身体の状態を調べて正しく知るということはとても重要なのです。病気の早期発見以外にも健康状態を全て細かく洗い出しますので、生活習慣の問題点が見えてきます。どの栄養素が不足し、過剰しているか結果として目に見えてわかるので、病気にならないために生活習慣を見直し、対策を打つことが可能です。年齢に合った適格な生き方をすることも大切です。

身体の問題点を洗い出し
治療すると効果は変わりますか?

以前、認知症の疑いがある患者様が検査に来られました。ドックの結果、ホモシステインという悪いアミノ酸の数値がすごく高いことがわかりました。この数値を下げるため、葉酸やB12の投与治療を行ったところ、認知症の症状がなくなり検査当時は歩くのもおぼつかなかったのですが、今は問題なく日常生活を送られています。認知症と言われている方のうち、約10%程このような方がいらっしゃいます。原因を突き止め、それに伴う必要な処置を施せばこれだけ効果が出るのです。そのため当センターのドックでは、器官から聴覚、毛髪まで細かく全ての体質の遺伝子を調べます。

サプリメントや青汁などを院内販売された
きっかけを教えて下さい。

栄養補給において食事が基本となります。しかし、今のライフスタイルと食材に含まれる栄養分の推移から多くの人が食事だけで1日の必要な栄養摂取量を取ることが難しくなりました。実際、現在の日本人は野菜不足になっている人が非常に多いのです。

野菜不足を解消させるため、青汁は手軽に栄養補給が出来て非常に効果的だといえます。また、サプリメントも同様、病気の予防において必要な栄養素を必要量補給することが出来るので、うつ病、認知症に悩む患者様の手助けになれるよう独自で研究し、オリジナルサプリメントを製造し、診療時に提案できるようにしています。

今後の展望、読者へのメッセージなどについてご自由にメッセージをいただければと思います。

当センターは現段階で最新・最高ランクの世界でも類を見ない高度医療機器を用いたドックと外来保険診療を行う施設です。最高の機器と最高のスタッフで最善を尽くし、最高レベルを維持しながら患者様にとっての正しい選択肢を提供できるよう努めていきます。
また健康に生きるために何が一番大事か考えたとき、私は生きがいを見つけることだと思っています。脳には欲求がないといくら血流を増やそうが、必要な栄養素を投与しようが機能しません。自分のやりたいことに向かう目標を設定すると脳は爆発的に働きます。つまり、心の健康が脳や身体の健康に繋がるのです。だから、自分のやりたいことを見つけやすくする教育をしてほしいと願っています。生きがいを見つけて生きることが、病気への予防の第一歩なのです。

基本情報


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  • 所属医療法人千清會 鈴木脳神経外科
  • 所在地埼玉県川越市笠幡2082
  • 最寄り駅笠幡駅
  • TEL049-233-7701
  • ホームページhttp://www.chiseikai.jp/