夏のスタミナ食・うなぎの栄養成分とは?

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「うなぎに秘められた」
栄養成分とは?

うなぎ

毎日暑い日が続いていますね。
みなさん、土用の丑の日にうなぎは食べましたか?
うなぎは古くから滋養強壮に効果抜群の食べ物として認知されており、土用の丑の日にうなぎを食べる風習は、江戸時代に平賀源内が宣伝してまわったとこから生まれたそうな。
こうして昔から夏場のスタミナ食材として日本人の健康をサポートしてきたうなぎですが、いったいどのような栄養素が含まれているか、ご存知ですか?
代表的な栄養素を3つご紹介します。

ビタミンA

まず注目したいのが豊富に含まれるビタミンA。

うなぎに含まれるビタミンAは魚類の中でトップクラスに入ります。
このビタミンの量は目、肌、髪、爪を健康に保つ効果を持ち、健康、美容にとてもうれしい成分。
それに粘膜を強化するはたらきもあり、風邪の予防にも効果的です。

ちなみに、ビタミンAはうなぎの身の部分よりも、肝の方におよそ3倍も含まれているので、うなぎの肝吸いも一緒に食べるのがおすすめですよ。

ビタミンB

続いて、うなぎにはビタミンB群もたっぷり含まれています。
ビタミンB群はエネルギーの生産を助けたり、疲労回復を早めたり、脳の働きを活発にするなど、夏バテ気味の心身の回復に欠かせないビタミンです。

DHA&EPA

最後にもう一つ紹介したい成分はうなぎに含まれている脂質です。
高脂質の食材だから、ダイエットにはNGだ!なんて思う方もいるかもしれませんが、うなぎに含まれている脂質はEPA、DHAなど、人間の体内では合成できず食事から補う必要がある必須脂肪酸。
血流の改善や中性脂肪の合成を抑えるなど、むしろダイエットにとって効果的な働きが期待できる成分です。
この成分は多くの現代人に不足しがちな栄養素ですから、うなぎからの摂取はとても大切。

養殖よりも天然ものの方があっさりとしておいしいと言われていますが、天然ものは貴重で高値ですから、養殖や冷凍物が食卓に並ぶ事が一般的です。

近年、天然もののうなぎは輪をかけて入手困難になりつつあります。
その上、養殖するために必要なうなぎの稚魚でもあるシラスウナギが、天候や乱獲の問題によって激減しているとのことで、今年からアフリカのマダガスカル産うなぎの輸入も始まったそうです。
マダガスカル産のうなぎはいったいどんな味なのか、見つけたらぜひ食べてみようと思います!

著者プロフィール

磯村 優貴恵

立教大学コミュニティ福祉学部卒業後、大学院では臨床心理学を学ぶ。その後、臨床心理士となり教育現場でのスクールカウンセラーとしての活動や、 EAPにおける産業カウンセリングに従事。メディカルサプリメント指導士・食育指導士の資格を取得するなど、栄養指導の知識も有し、心身両面からのメンタルサポートをモットーに活動中。