早食いは百害あって一利なし!?

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早食いは
百害あって一利なし!?

新しい年になり、新年会など外食する機会も多いと思いますが、気になるのが「食べ方」です。1食が5分、10分で終わってしまっている・・・なんてことはありませんか?
今回はそんな「早食い」が体に良くないとされる理由についてお伝えします。

早食いで太りやすい体に!

よく「早食いは太るよ」といわれていますが、なぜ太る(太りやすくなる)のでしょうか。

満腹中枢
私たちが食事をしたとき、しっかり噛むことで脳の満腹中枢が刺激され、「今、食事していますよ」「そろそろおなかいっぱいですよ」という信号が送られるのですが、これは食事を始めてから20分ほど時間がかかるといわれています。
そのため、5分10分でまともに噛まずに食事を終わらせてしまうと、脳は「食べている」ということを情報としてきちんと認識できていない状態のまま食べ続けることになり、結果として「食べ過ぎ」を招きます。
消化不良
なぜ早く食べられてしまうのかという理由の一つには「噛んでいない」ということがあります。私たちは噛むことによって唾液が分泌され、唾液に含まれている消化酵素でも消化を進めます。
さらに、食べ物を細かく砕くことで胃腸にかかる負担もぐっと減り、スムーズな消化につながり、巡りの良い体を作ることができるのです。

早食い防止の方法

1)食材を大きく切る

早食い防止のためにはまず噛む癖をつけることが大切です。そのためには食材を少し大き目に切ることで「噛まなければならない状況」を作り出します。

2)固めの食材を選ぶ

1)の延長上でたとえば野菜などは少し硬めにゆでるだけでも噛みごたえがUPします。その他には白米より玄米や雑穀米を選ぶなど食感の良い食材をメニューに取り入れるだけでも噛む回数は自然と増えます。

3)口の中がなくなってから次のものを食べる

早食いの人は次から次へと口に詰め込み、水で流し込むというのが特徴です。一度口に入れたらしっかり噛んで飲み込んでから次のものを口に入れる、というだけでも食事の時間は長くなり、咀嚼回数も自然と増えます。

食事のスタイルを急に変えることはなかなか難しいのですが、できることから少しずつ変えていきましょう!

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る