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おでんを上手に食べて
冬太りを解消しよう!

おでんを上手に食べて冬太りを解消しよう!

寒い時期に食べたくなる鍋物のひとつが「おでん」ではないでしょうか。 様々な食材が一緒に煮込まれており、うまみもたっぷり味わえるおでんは心も体も温まりますよね。今回はそんなおでんを健康美の味方につけるべく、上手にいただくコツをお伝えいたします。

ダイエットはカロリーを抑えればよいわけではない!?

減量を目的としたダイエットと聞くと一番にすることは「カロリー制限」という方も多いのではないでしょうか。しかし、数ある栄養素の中でもカロリーのあるもの(エネルギー源となるもの)は3つあります。ご飯やパンなどの炭水化物、肉や魚、豆腐などに多く含まれるたんぱく質、肉の脂身やバター、油などの脂質です。そもそも、エネルギーは私たちの体が毎日元気に動くために必要不可欠です。

エネルギーを極端に減らした食事で過ごす体は、ガソリンが入っていない車と同じです。大切なのは適度にエネルギーを取りながらもきちんと代謝ができる身体を作ることです。もちろん、カロリーの摂り過ぎはNGですが、極端に減らし過ぎると体は飢餓状態を判断し、次に入ってきたエネルギー源をため込もうとするため、リバウンドしやすい身体となりますので注意が必要です。

まずはいらないものをきちんと出そう!

巡りの良い身体を作るにはまず腸を元気にすることが一番です。そこでしっかり補いたい栄養素が「食物繊維」。食物繊維は不要なものを絡めとって排出したり、便のカサを増やすことで押し出す力を助けたりしてくれます。

食物繊維をしっかり摂ることのできるおでんの具材は「こんにゃく(しらたき)」や「昆布」「大根」。これらはカロリーも低いので安心していただけますね。また、食事のはじめに食物繊維を摂ると、血糖値の上昇が緩やかになります。よく噛んでゆっくりといただくことで満腹中枢への刺激を与えましょう。

身体を作る土台となるたんぱく質をしっかり摂ろう!

カロリーを抑えることに一生懸命になり過ぎると不足しがちな栄養素が「たんぱく質」。たんぱく質はお肌や筋肉の土台となる重要な栄養素で、肉や魚、豆腐類、卵に多く含まれていますので、牛筋や卵、練り物、つみれなどがオススメです。

ただし、がんもどきや厚揚げは油で揚げてあるため、脂質も多く含まれているため注意が必要です。また、練り物だと勘違いされやすいのが「ちくわぶ」です。ちくわは魚のすり身でできた練り物なのですが、ちくわぶは小麦粉でできていますので、たんぱく質はさほど多く含まれず、炭水化物を含みます。

美味しい!でもお出汁には要注意です

おでんのお出汁には具材で使用している魚や肉などのうまみがたっぷり溶け込んでいます。そのため、ついつい飲み干してしまいたくなりますが、ここはぐっと我慢が必要です。おでんのお出汁には塩分も多く含まれていますので、たくさん飲み過ぎてしまうと塩分方によるむくみの原因となってしまいます。お出汁は少し味わう程度にとどめておきましょう。

おでんと一緒に食べたいメニューは?

おでんは体も温まりますし、たんぱく質や食物繊維も比較的摂りやすいため、ダイエットの味方になりやすいのですが、やはり「ビタミン」や「ミネラル」が不足しやすいメニューでもあります。温野菜サラダや海藻の酢の物も一緒にいただきましょう。

野菜や果物、海藻類には余分なナトリウム(塩分)を排出する「カリウム」を多く含みますので、まさにおでんのお供にもオススメです。冬が旬のブロッコリーやニンジンには免疫力を高めてくれるβカロテンも含まれます。また、酢の物に使用されるお酢にはエネルギー代謝に欠かせない「クエン酸」も含まれていますので、疲れが残りにくい身体作りにも役立ちます。

カロリーを減らすだけのダイエットは疲れやすく、一時的に体重が減ったとしても、リバウンドしやすい身体になってしまう可能性があります。おでんは、日本各地で出汁のベースから食材まで全然違いますので、是非、色々な土地のおでんを楽しみながら、寒い冬を楽しく元気に乗り切りましょう!

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る