抹茶の不思議

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「抹茶の不思議」

ここ最近、「抹茶」を使ったスイーツやドリンクの新商品情報をあちこちで見聞きする機会が増えました。
チョコレート+抹茶や、アイスクリーム+抹茶、ドーナツ+抹茶などなど。
こうして春の新メニューとして抹茶関連商品が発売され始めると、抹茶好きの私はとても嬉しい気持ちになり、「あー、春になったなぁ」と毎年感じるのですが…。
あれ??
でもよくよく考えると、抹茶商品ってなんで春頃に特に見かけるのかな?
抹茶に旬なんてあるのだろうか?
今年はそんな疑問が浮かんできました。
そこで今回は、健康にとっても良い抹茶の魅力をまとめつつ、この疑問について考えてみたいと思います。

抹茶の栄養成分とは?

まず、抹茶とはそもそもどんなものなのでしょうか。
抹茶の茶葉は、4月から5月のある一定期間、茶畑に覆いをして茶葉が日光に当たらないようにする覆下栽培(おおいしたさいばい)によって育てられます。
日光を遮断すると茶葉の光合成が抑制され、鮮やかな緑の色合いが強まり、旨み成分であるテアニンの量が増え、渋み成分であるカテキン・タンニンの含有率が低い茶葉が育ちます。
この薄く柔らかい新芽を摘み、すばやく蒸して乾燥し、葉脈や茎などを取り除き葉肉の部分のみに整え、最後に石臼で挽くことで抹茶が誕生します。

続いて抹茶の栄養成分について見てみましょう。
抹茶は茶葉を挽いたものですから、茶葉に含まれる栄養素丸ごとを効率よく摂取できます。
主な栄養素は、アミノ酸(テアニン)、ビタミン類(ビタミンE、ビタミンA、葉酸、ビタミンC)、ミネラル類(カリウム、マグネシウム)、サポニンなどです。
特に注目なのはテアニンで、α波の増大によるリラックス作用が期待できます。
抹茶を飲むことでホッと気持ちがなごむのはこのおかげだと言われています。

さて、ここまでまとめてみましたが、抹茶がなぜ春に新商品としてお目見えするのか、そのヒントになりそうな情報は結局ありませんでした。
ただ、抹茶の茶葉の摘み取りは5月頃ですが、その後の製造工程に長期間かけることもあるようなので、春=抹茶の旬というわけではない、ということは分かりました。
ということは、もしかしたら、春の新緑をイメージさせるのにぴったりだから!なんて単純な理由で、今の時期に抹茶商品が販売されているのかもしれませんね。

著者プロフィール

磯村 優貴恵

立教大学コミュニティ福祉学部卒業後、大学院では臨床心理学を学ぶ。その後、臨床心理士となり教育現場でのスクールカウンセラーとしての活動や、 EAPにおける産業カウンセリングに従事。メディカルサプリメント指導士・食育指導士の資格を取得するなど、栄養指導の知識も有し、心身両面からのメンタルサポートをモットーに活動中。