グルテンフリーダイエットなんでそんなに注目されているの? を紹介。サプリメント・健康のお得な情報。カラダにキク「サプリ」

季節や最近流行の話題など、旬な美と健康情報なら、サプリの「美と健康の得する知識」

グルテンフリーダイエット    
なんでそんなに注目されているの?

グルテンフリーダイエットなんでそんなに注目されているの?

今年こそダイエットを成功させて、理想のボディラインを手に入れたい!
健康診断の前に焦りたくない!そんな新年の誓いを立てた人も少なくないはず。
でも、年末年始からなんとなく食事をリセットできず、気がつけばスカートがきつい……スーツが窮屈……、体重計に乗るのが怖い……という人も多いのではないでしょうか?
昨年、テニスプレイヤーのジョコビッチ選手が実践していることでも話題になったグルテンフリーダイエット。
医学的にも正しいという専門家は少なくありません。
日本人には不向きなのでは?という声も聴かれますが、今回は私たちの生活にあった無理なく行えるグルテンフリーダイエットについてご紹介しましょう。

そもそも「グルテン」とはどんな成分なの?

グルテンフリーダイエットのキーワードともいえる「グルテン」はたんぱく質の一種です。
特に小麦の胚乳部分に多く含まれています。
小麦タンパクの一種であるグルテニンとグリアジンに水が混ざると「グルテン」が形成され、パン生地に代表されるあの独特の弾力が生まれます。
この弾力の強さにも種類があり、弾力が少ないものは「薄力粉」としてスポンジケーキやマフィンなどのお菓子やてんぷらの衣など、もっちりさせたくないものに使われます。
逆にしっかりとした弾性が必要なパンやピザ生地にはグルテン形成がしっかりと行われる「強力粉」が使用されます。 その中間は「中力粉」と呼ばれ、うどんなどに使用されます。 この小麦粉に多く含まれる「グルテン」の摂取を控えるというダイエット法が「グルテンフリーダイエット」です。

グルテンは体に悪い成分なの?

グルテンフリーという食事のスタイルはもともとダイエットのために考案されたものではありません。
小麦アレルギーやグルテンに過敏に反応してしまうグルテン過敏症、セリアック病、血糖値のコントロールが必要な糖尿病の方に対して行われる食事療法なのです。
そのため「グルテンフリーの食事で痩せる!」というよりは、食事のスタイルを見直すことによって太らない・痩せやすい食生活を身につけたい方にオススメです。
特にグルテンフリーの食事療法によって食習慣を見直す必要がある人というのは「パン中毒」の人です。
いまでは高齢者でも朝ご飯は「ご飯より食パン」という人が少なくありません。
OLさんでもランチはコンビニのサンドイッチや菓子パンを選ぶという人も多いでしょう。パンだけではありません。 ラーメンやパスタ、うどんといった麺類、ドーナツやケーキといったスイーツなど小麦を原料とするものにはすべてグルテンが含まれています。
このグルテンは腸の内壁にこびりつき、アレルゲンとなる可能性があることが指摘されている他、中毒性が高く「やめたくてもやめられない」という人が多いのです。
実際パンやパスタなどを控えてみてイライラや憂鬱を感じる人はすでにグルテン中毒といわれています。

グルテンフリーダイエット中、
食べて良い食品とダメな食品はこちら

グルテンフリーダイエットの食事の基本は「グルテンの摂取を控えること」です。
そうすることで血糖値のコントロールの助けとなったり、ドカ食いや食べ過ぎを防いでくれたりとダイエットの味方になるといわれています。
また一定期間実施することによっても小麦中毒から解放され、食べ過ぎやニセ食欲のコントロールに役立ちます。

【NG食品】グルテンを多く含む小麦粉をつかった代表的な料理や食材
【麺類】うどん、そうめん、パスタ、ラーメン、焼きそばなど
【お菓子】ケーキ、マフィン、パンケーキ、クッキー、シリアル
【パン類】食パン、ロールパン、バゲットなどのパン全般、ピザ

基本的には海外から入ってきた料理、いわゆる「カタカナメニュー」が多く見受けられます。
また、これらは脂質を多く含む食材を組み合わされていることが多く、ビタミンやミネラルが足りていないという特徴もあります。
例えば、ピザは小麦を使った生地に脂質の高いチーズがたっぷりと使われています。
クッキーはバターやチョコレートに砂糖が加わり、ケーキは生クリームやパターといった脂質を多く含む食材でデコレーションをされていることが多くあります。
パスタは小麦粉(デュラムセモリナ粉)で作った麺にクリーム系のものであれば生クリームがたっぷり使用され、仕上げにチーズがかるものも。
こうして洋食(カタカナメニュー)を良く食べる人の食事にはグルテンのみならず、脂質や糖質といったエネルギーの高いものが付随し、知らない間にダイエットが難しい食事内容となっているのです。

【OK食品】グルテンが含まれにくい代表的な料理や食材
一番のオススメは「和食」です!
和食の基本的なスタイルとして、一汁三菜というものがありますが、これはごはんを主食として、味噌汁などの汁物、おかずを数種組み合わせたものになります。
ごはんも白米でなく、玄米や雑穀米にすることで食物繊維やビタミン・ミネラルを摂ることができます。
汁ものは体を温めるという観点からも大事なメニューです。
数種のおかずにはメインとなる鮭の塩焼き、副菜として小松菜のおひたしやわかめの酢の物などが挙げられます。
こうしてみると脂質や砂糖を使ったものも少なく、野菜や海藻からビタミンやミネラルもきちんと摂ることができます。 外食時でメニューに迷ったら、和定食を選ぶと良いでしょう。
そしてしっかりと食事を摂ることで、間食も減るため自然とグルテンの少ない食生活となるわけです。

食生活のスタイルが変わりつつある今だからこそ、私たち日本人が大事に守ってきた和食を摂り入れることで自然とグルテンフリーダイエットに、そして栄養が満たされつつも太りにくい身体作りに役立つ食生活が実現するのです。
今年は食生活を見直すために基本の和食生活を始めてみませんか。

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る