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週末プチ断食で体を
リセットしよう

週末プチ断食で体をリセットしよう

春は新たな出会いと別れの季節。
GW明けくらいまでは送別会や歓迎会など人とあつまる機会も多い時期ではないでしょうか。
みんなで集まり楽しい食事の席ではついつい食べ過ぎてしまったり、飲み過ぎてしまったり……。
はたまた時間を忘れて遅くまで食べ続けてしまったりしていませんか?
気づけばいつもの服がなんだかキツイ、胃腸が重くてなんだかムカムカする……。
今回はそんな方におすすめの「半断食」についてご紹介します。
GWに特別な予定がない方はぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

断食についての基礎知識

断食とはその文字通り一定期間食事を断つこと。
宗教的な考え方として精神を鍛えたり、願いをかなえたりするために行うこともありますが、ここでは健康法の一つとしてご紹介しましょう。

断食の期間には大きく2つあります。

①本断食
本断食は断食の中でも期間が長く、その期間はだいたい3日間(もしくは3日以上)で設定されています。
ただし、3日間という長い期間になると断食中の健康管理をきちんとする必要性があるため、専門の知識を持った人や医師や栄養士とともに、できれば断食を行う専門施設などを利用して行うことをおすすめします。
最近ではホテルの宿泊プランに断食プランなるものがあり、ドクターのサポートもついていたりするので、そういったものを利用するのも一つです。

②半断食(プチ断食)
一方「毎日仕事や家事で忙しい中、3日間も断食できない」という方に向いているのが「半断食」です。
最近では「プチ断食」とも呼ばれていて、実践している人は少なくありません。
半断食では、週末や休みの日を利用して、半日~1日を断食期間にあてるもの。本断食に比べると期間が短く効果がないように思われがちですが、体の中では確実に変化が起きますので、無理なく断食に挑戦してみたい方や初心者の方におすすめです。

現代人の内臓は常に残業をしているお疲れ
サラリーマンのよう

私たち日本人は非常に豊かな環境で暮らせているため、食べ物をいつでもどこでも簡単に手に入れることができます。 例え真夜中でもお腹がすけば開いているお店はたくさんありますし、家の中にもストックしている加工食品やスナックがたくさんあるはず。
私たちは食欲をいとも簡単に満たすことができる社会に暮らしているのです。
しかし、その便利な生活の反動として、内臓の活動時間は昔に比べて非常に長くなり、内臓には常に多大な負担がかっています。
私たちも残業をすると普段より疲れやすくなったり、睡眠時間が短くなったりするように、内臓も働く時間が長くなると残業を押し付けられているような状態となり、休む時間が無くなることで「お疲れモード」になってしまうのです。

内臓が疲れると体のあちこちに不調が現れる

例えば胃の負担が大きくなると消化不良となり、胃痛や胸やけの原因となります。
さらに、うまく消化できなかったり、不規則なタイミングで食事を摂ったりすることで今度は吸収~排泄にかかわっている「腸」にも負担がかかります。
腸は栄養素の吸収や排せつに関わる器官ですので、腸の働きが鈍くなるとせっかく摂った栄養素もうまく吸収できなくなったり、便秘になりやすくなったりします。
胃から小腸、肝臓、大腸、腎臓とまるでドミノ倒しのように、内臓機能がどんどん低下し、その結果、肥満や肌荒れ、精神的なイライラとさまざまな不調を引き起こすのです。
そこで大切なのが「内臓を休ませること」。
毎日休みなく働く内臓にこそきちんと「お休み」を与えることで、元の元気な働きを取り戻すことができます。

さっそくトライ!効果的な半断食の方法

週末を利用して行うプチ断食(週末断食)の方法は以下の順序で行うことをオススメします。

【金曜日(準備の日)】
突然食事を断つのではなく、前日から軽めの食事にすることで徐々に体を慣らしていきましょう。
この日はアルコールや揚げ物といった刺激物や消化に時間のかかる食事は避けるようにします。
できるだけ野菜中心の温かいメニューを意識して食べましょう。
また、就寝3時間前には食事を済ませること。
決してお腹いっぱいの状態で眠りについてはいけません(胃にものが入ったまま寝ると、消化不良の原因となります)。 またこの日から喫煙者はタバコも控えるようにしてください。

【土曜日(断食本番)】
土曜日は断食本番です。
この日は丸1日食事を摂ってはいけません。
ここで注意することは水は意識して飲んでほしいということです。
断食中は食べ物を摂らない分、排せつ活動が活発になります。
尿や便とともに水分もどんどん体から出ていくため、いつもよりも多めに水分を摂ることを意識しましょう。
水分は何でもよいというわけではありません。
カフェインやアルコール分が含まれたものは刺激が強かったり利尿作用があったりしますので避けてください。
ミネラルウォーターか白湯、ノンカフェインのお茶などを飲みましょう。
また常温以上の水分を摂取することで、体を冷やさず内側から温めるように意識してください。

【日曜日(回復の日)】
断食が終わった状態というのは赤ちゃんの身体と同じだと考えましょう。
胃腸がしっかり休養を取り、リセットされているため、最初の食事は消化に良いおかゆから始めます。
ここを守らないと断食をした意味がまったくないといっても過言ではありません。
最初は必ずおかゆにして、胃を徐々に慣らさないと不調が生じます。
また、おかゆであってもゆっくりとよく噛んでいただくことで胃腸への負担はより軽くなります。
昼食は消化の良いスープなどにするとよいでしょう。
夕食からはほぼ普段どおりの食事に戻しても良いのですが、できれば野菜をしっかり煮込んだスープや柔らかめに炊いたご飯など、消化に良いものを普段の半量~7割程度の量までに抑えるようにしてください。

断食中に気を付けてほしいこと

断食中は体を内側から休めている状態です。
そのため過度な運動は避け本を読んだり映画を見たりして、ゆったりと時間を過ごすようにしてください。
心身ともにリラックス&リセットすることが断食の効果をより高めるポイントです。

半断食で得られるメリット

半断食をすることによって余計な脂肪は燃焼されやすくなります。
そのため、ダイエット目的の方は、1〜3ヶ月と期間を決め、毎週末を半断食に当てるのもオススメです。
便秘解消効果、新陳代謝の促進といった効果もあるため、美肌作用も期待できます。
断食が終了した後も普段の食事をバランスよく、そしてよく噛んで食べることを意識して食生活やリズムの改善に務めましょう。

断食が終了した後も普段の食事をバランスよく、そしてよく噛んで食べることを意識して食生活やリズムの改善に務めましょう。

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る